新型コロナウイルス検体検査

新型コロナウイルス検体検査は、以下のような方もご要望をいただいております。
●自分がどんな状況なのか知りたい。
●人と接する仕事をしているので、相手の方に安心して頂けるように自分の状態を確認したい。
●高齢の親や、基礎疾患のある親と会ってもいいのか判断をしたい。

新型コロナウイルス抗体検査に関して、とても分かりやすい記事がありましたので抜粋してご紹介いたします。

 

引用元 https://news.yahoo.co.jp/byline/yanagitaemmy/20200322-00168970/

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の世界的な感染拡大を背景に、国内ではPCR法による検査が行われてきた。この方法は遺伝子の増幅を行う検査であるが、結果が出るまでに時間を要する。検査も煩雑で、設備や機器も必要となる。そのため、簡便で迅速な検査方法のニーズが高まってきた。そんななか、多くの民間企業や研究所が新型コロナウイルスの簡便な検査方法や試薬の開発を進めている。

ウイルス抗体検査では感染初期に出現するIgM抗体検出、既往の感染有無にはIgG抗体検出が有用となる。感染時に体内で生成される抗体を検出することにより、感染初期の患者に対しても判定が可能である。ウイルス感染後に産生されるIgG抗体は、発症後1週間ほど経過した後に上昇する。その時点での感染状態を必ずしも反映しない場合もある。だが、新型コロナウイルス(COVID-19)は、多くの症例において潜伏期が数日~2週間程度と比較的長く、症状が出現してから約5~7日程度経過した後に、症状が急速に悪化し肺炎に至る。そのため抗体の有無が、確定診断や治療法の選択に役立つことが期待されている。

イムノクロマトグラフィー法を原理とした新型コロナウイルス(COVID-19)の検査キットは、新型コロナウイルス感染の初期に体内で産生されるIgM抗体と、IgMより遅れて産生・増加するIgG抗体を、金コロイドを用いて測定する。一滴の血液検体から簡便に測定でき、10~15分で検査結果が得られる。
キットの感度、特異度ともに90%以上というデータが出ている。
*感度:感染陽性者を「陽性」と判定する確率のこと
*特異度:感染していない人を「陰性」と判定する確率のこと

検査キットは通常、スクリーニング検査として用いられている。妊娠診断やインフルエンザ感染の有無などの検査キットも同じような原理(イムノクロマトグラフィー法)が用いられている。キットはあくまでもスクリーニング検査であるため、正確な診断の確定は病院で行う(精度の高いPCR検査などを行う)必要はある。検査のタイミングなども判定に影響を与える場合もある。

 

引用元 https://news.yahoo.co.jp/byline/yanagitaemmy/20200403-00170989/

  PCR法を用いた検査 検査キット(抗体検査)
目的・特徴 現在、ウイルスが体内に存在しているのかを調べる。 過去に感染した事があるのかを調べることができる。
採取方法 鼻の奥から、鼻咽頭ぬぐい液を採取 採血
検体採取者 正確な位置から検体を採取する必要があるため、専門家(医療従事者)が実施する。 多くの検査キット同様、自己採取も可能。
結果が出るまでの時間 数時間は要する 10~20分程度
精度 良い PCR法を用いた検査よりは低い

PCR検査は、現在ウイルスが体内に存在しているのか(感染しているのか)を調べることができる。これに対して抗体検査は、過去に感染したことがあるのかや、現在の感染の状態(感染初期なのか、感染してかた時間が経過しているのか)、ウイルスに抵抗する能力(抗体)をすでに獲得しているのか(人にうつしにくいのか)を調べることができる。

検査キットで調べる「抗体」は、ウイルスが体内に侵入した際に、体内で作られる物質である。異物が体内に侵入した際に、異物に対して特異的に反応する蛋白質(抗体)を産生する。産生された抗体は、同一の異物が再度侵入してきた際に、その異物に対して抵抗する能力を発揮する。IgMは異物(ウイルス)侵入の初期に出現し、他の物質とともにウイルスを中和する。その後、IgGが出現する。IgGはその異物に対して長期的な免疫を提供する役割を持つ。


つまり、抗体を調べることで「感染したのか」ということを確認することができる。IgMが出現していると、感染して間もないことを示し、IgGが出現していると過去に感染し、ウイルスに抵抗する抗体をすでに獲得していることを確認できるのだ。

上記で述べたように、どんな検査でも偽陰性は起こる。そのため、一度陰性の判定だったとしても、検査する時期や方法、手技によっては結果が異なる場合もある。それは「どんな検査においても」である。陰性と判定されても、感染対策はしてもらいたい。あなたが媒介となって、他の人にウイルスを運んでしまうことも有り得るのだから。仮にあなたがウイルスに感染しても重症化しなかったとしても、あなたが媒介となってウイルスを運んだ先に、重症化する恐れのある人がいる。それが「自分の大切な人」だとしたら? 考えて欲しい。誰かの命を脅かすようなことは決してしないで欲しい。

 

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